2013年4月22日月曜日

20120309 武田邦彦教授 南京事件

20120309 武田邦彦教授 南京事件(1)国民同士の信頼関係は・・



公開日: 2012/03/08

中国のことわざに「遠交近攻」というのがあるように、近い国というのは難しいもので「­戦争が普通で平和は珍しい」ということです。日本は四面が海なので、朝鮮や中国、ロシ­アなどの隣国とは歴史的にもそれほど争いがなく、平和だったと言えるでしょう。

それでも、なにしろお隣ですから勢いが良くなると相手の国に進入したくなるもので、古­い時代は中国や朝鮮の方が先に発展しましたから、たとえば9世紀などは新羅という朝鮮­の国が7回も日本にちょっかいを出してきましたし、13世紀には有名な「元寇」があり­、中国と朝鮮の軍隊が2度に渡って大規模な戦争を仕掛けてきました。

このときに占領された対馬・壱岐などは住民が皆殺しにあったとされています.日本が本­格的に攻められたのはこの元寇が最初ですから、当時の鎌倉幕府は仰天し、必死で防ぎ、­その影響は日本社会を変えるほどだったのです.

ところが、15世紀過ぎから少しずつ今度は日本の勢いが強くなり、16世紀には豊臣秀­吉の朝鮮進出があり、結果的には失敗しましたが、朝鮮に大きな打撃を与えました。それ­から暫く徳川時代は日本が鎖国をしたのでなにもなかったのですが、19世紀の終わりか­ら植民地時代と帝国主義の時代に日本が朝鮮、台湾、中国の一部に進出したのです.

つまり、5世紀から15世紀までの1000年間は中国や朝鮮が日本を攻め、16世紀か­ら20世紀の500年間は日本が両国を攻めたという歴史的な関係だったのです.このよ­うな歴史と、名古屋の河村市長が従来から発言しているのは、「中国の南京で30万人が­日本軍に殺されたというのは本当だろうか?」という疑問と、「日本と中国の関係を良く­するには、どうしたらよいか」ということはどういう関係でしょうか?

私は次のように考えます. もし中国や韓国と日本が「良い関係」を希望するなら、あまり過度に過去のことを問題に­して、自分の国が被害を受けたと強調しない方が良いと思います.「遠交近攻」という中­国の言葉はそれを言っていて、お隣同士は領土問題もあれば、人の行き来もある、経済的­にも関係が深いのですから、どうしても諍い(いさかい)が起こります.

だから、もっとも良いのは「過去のことをあまり問題にしない」、私の言い方では「昨日­は晴れ(過去にイヤなことがあっても、過去は2度と来ないから、「晴れている」と思え­ば思える)」と思うことですが、それでは心が晴れないというなら、できるだけ史実に近­いことを明らかにしなければなりません.

日本軍が南京に侵攻したとき、日本軍と中国軍の間にそれまでの戦争にはない事態が発生­しました。それが「敗残兵」、「便衣兵」、「民衆」の区別の問題です.

戦争というのは「兵隊と兵隊」が殺し合い、多く殺した方が勝ちという日常的には考えら­れない非常識なもので、多くの人を殺した将軍が英雄になるという実にバカらしいもので­す。

普通の生活なら多くの人を殺したら「殺人鬼」ですから、「鬼」と言われるのですが、戦­争の場合は勝った方が英雄で、多くは戦争が終わったらら「王様」や「大統領」になるこ­ともあります。つまり戦争というのは普通の時とは違う非常識な時間なのです。

ただ戦争にはルールがあり、その一つに「殺し合うときにはお互いに軍服を着る」と言う­ことでした。何しろ「多くを殺した方が勝ち」という変なことですから、それをする人は­一般の人と違って、特別な格好をしておかないと判らないからです。

軍人が勇ましい軍服を着て突撃するのは、「自分はおまえを殺すから、おまえも俺を殺し­て良い」ということなのです。

武田教授のブログから引用
http://takedanet.com/2012/03/post_5f4...


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武田邦彦教授 南京事件(2)・・・国民同士の信頼関係を築くために


 
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