2014年8月5日火曜日

薩摩琵琶 // 義経 (Satsuma-Biwa // Yoshitsune)

薩摩琵琶 // 義経 (Satsuma-Biwa // Yoshitsune)



2013/05/05 に公開
作曲 : 歌 : 鶴田 錦史 (Composition : Vocal : Tsuruta Kinshi)
琵琶 : 田中 鶴旺 (Biwa : Tanaka Kakuo)
琵琶 : 斎藤 鶴竜 (Biwa : Saito Kakuryu)
琵琶 : 岩佐 鶴丈 (Biwa : Iwasa Kakujo)
作詞 : 村上 元三 (Words : Murakami Genzo)


雲を巻いて荒れ狂う
大西風に浪立ちて
船は木の葉の如くなり

壇の浦にて滅びける

平家一門の怨霊が
奈落の底へ義経を
引っ立てんものと群れ集い
波に浮かびて
出でたるぞや

抑もこれは桓武天皇九代の後胤
平の知盛が怨霊なり

たとい悪霊恨みをなすとも
そも何事のあるべきぞと
弁慶数珠を押し揉んで
五大明王唱えつつ
押せや者ども漕ぎのけよと
陸路のかたへ寄せんとすれど

なお怨霊は立ち現れ前後を忘ずるばかりなり

やがて波風治まりて
義経主従ようように
吉野の峰に入りにける

判官静を召し給い
我この度思わずも
言い甲斐なき者の讒により
兄頼朝の怒を買い
住むに家なき身となりぬ

大峯山は古くより
女人禁制の山と聞く
そなたを伴い行かぬこと
かえすがえすも無念なり
ひそかに吉野を逃れでて
時節を待てと菊の酒
酌み交わしてぞ別れ行く

吉野山
峰の白雪踏み分けて
入りにし人の跡ぞ恋しき

霞に包む旅衣
追われ追われて加賀の国
山伏姿の十二人
富樫の守る安宅の関

弁慶いとも厳かに
勧進帳を読み上げて
通らんとせし折しもあれ
如何にそれなる強力
止まれとこそ
すわ我君を怪しむは一期の浮沈極まりぬ
これまでなりと弁慶は
あら腹立たしや
僅かばかりの笈を負い
後へ引き下がればこそ怪しむぞ
いで物見せてくれんずと
金剛杖を振りあげて
強力姿の判官を
はっしはっしと打ち据えたり

富樫見てとり
弁慶の
心の中を推し量り
我ら近頃誤って候
はやはや通り候えと
覚悟を極めて見遁しける

虎口を逃れし判官は
武蔵坊の手を取りて
御身の己むなき振るまいを
いかで恨みに思うらん

その言の葉の嬉しさに
流石に猛き弁慶も
ただひれ伏してむせび泣く

如月の空
まだ明けやらぬ心地して
陸奥指して落ちて行く
主従を偲ぶ松しぐれ


Recorded Oct. 18,19, 1993 at #1 Studio, King Record, Tokyo Japan.

平家物語 壇ノ浦の戦い

平家物語 壇ノ浦の戦い







平家物語 壇ノ浦の戦い1





平家物語 壇ノ浦の戦い2





平家物語 壇ノ浦の戦い3


【高野山真言宗 法乗院】 琵琶奉納 「一の谷」 動画①

【高野山真言宗 法乗院】 琵琶奉納 「一の谷」 動画①



2012/08/18 に公開
「高野山真言宗 法乗院 大文字送り火観供会 琵琶奉納の夕べ」
(平成24年8月16日)
筑前琵琶・岡田旭洋
「一の谷」 動画①
◆続きの、「一の谷」動画②は、こちらです。 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=5WCDIo...

◆「高野山真言宗 法乗院」のホームページは、こちらです。 ⇒ http://houjyouin.jimdo.com/

===================================
<映像記録> 高野山真言宗 法乗院



【高野山真言宗 法乗院】 琵琶奉納 「一の谷」 動画②


薩摩琵琶 // 壇の浦 (Satsuma-Biwa // Dan-no-ura)

薩摩琵琶 // 壇の浦 (Satsuma-Biwa // Dan-no-ura)



2013/05/05 に公開
作曲 : 歌 : 鶴田 錦史 (Composition : Vocal : Tsuruta Kinshi)
琵琶 : 田中 鶴旺 (Biwa : Tanaka Kakuo)
琵琶 : 斎藤 鶴竜 (Biwa : Saito Kakuryu)
琵琶 : 岩佐 鶴丈 (Biwa : Iwasa Kakujo)
作詞 : 水木 洋子 (Words : Mizuki Yoko)


時こそ来たれ
元暦二年三月二十四日の卯の刻に
源平両軍船出して壇の浦にて
矢合わせとぞ定めける

金剛童子の旗押し樹てて
紀伊の国の住人熊野の湛増を先陣とし攻め鼓を打って鼕々と
続くは伊予の国の住人河野通信
四国の海部を率い
何れも平家重恩の身なりしが忽ちに心変わりして
源氏につくや
白地に黒の笹龍胆打ったる旆を樹て連ねた

兵船もろとも三千余艘
平家の軍を囲まんとあせり競いて突き進む
この一団ぞ義経の麾下なりと知られける

平家の先陣は九国一の強の者
山鹿の兵藤次秀遠の精兵五百余艘
二陣は松浦党三百余艘
平家の公達二百余艘で三陣に続きたり

速潮にのる源氏の軍船
またたくうちに平家方の真只中をつき破れば

敵も味方も入り乱れ
さしもの瀬戸も舟に覆われ
落ち葉浮ぶる川波の網代に寄する如くなり

斯かりける時
新中納言平の知盛卿は
舟の船首に突立ち上がり
味方の兵ども承れ
一門の運命この一戦にあり
何のためにか命をば惜しむべき
軍ようせよ者どもと
二度三度び呼ばわったり

能登守教経は
今日を最後とや思いけん
赤地錦の直垂に唐糸威の鎧着て
いか物づくりの大太刀抜き
白柄の大薙刀の鞘を払い
左右に持って散々に薙ぎ廻る

かの岸に逃れんとすれば浪高くしてかないがたく
この汀に上がらんとすれば源氏
矢先を揃えて待ち受けたり

船手漕手も討ち果され
行方も知らず平家の船
あるいは沈みあるいは漂い
源平の国争い
今日を限りと見えたりける

二位殿は帝を抱き奉り
君は万乗の主と生まれさえ給えども

御運既に尽きさせ給いぬ
西方浄土の来迎に与らんと思し召し
はやはや御念仏唱え給え
浪の下にも都の候ぞと
幼き帝もろともに
千尋の海へぞ入り給う

哀れ無情の春の風
今は主なき戦船
いづくともなく
漂い行くこそ悲しけれ


Recorded Oct. 18,19, 1993 at #1 Studio, King Record, Tokyo Japan.

迫真の薩摩琵琶 蘭杖さん Thomas Charles Marshall

迫真の薩摩琵琶 蘭杖さん Thomas Charles Marshall



2009/01/18 にアップロード          
ケンブリッジ大卒の異色の薩摩琵琶奏者 蘭杖さん(Thomas Charles Marshall)の08年8月23日に高崎教会(日本基督教団)での演奏から。オル­ガン奏者でもあるThomasさん、この日は前半がBACHのオルガン曲、後半が薩摩­琵琶という構成でした。現在ご帰国中ですが今秋か来年に日本にいらっしゃるよとか。
妹さんはthe Chieftainsのワールドツアーに参加するTriona Marshallさん
http://satsumabiwa.com/
It is one of the traditional musical instruments of Japan, and a very advanced
technology is necessary for satsumabiwa for the performance.
Thomas Charles Marshall is from Ireland. He studied classical music from childhood at the Royal Irish Academy of Music and the Schola Canortum at St. Finian's College.

  

びかむ「敦盛 ~平家物語より~」 (琵琶 尺八 箏 和楽器)

びかむ「敦盛 ~平家物語より~」 (琵琶 尺八 箏 和楽器)



2011/11/10 にアップロード
びかむ:
 坂田美子(琵琶・語り・唄)
 坂田梁山(尺八)
 稲葉美和(箏)
 木村たかのぶ(パーカッション)