2014年4月1日火曜日

武田邦彦教授ブログ【この先エネルギーがなくなることはない:石

武田邦彦教授ブログ【この先エネルギーがなくなることはない:石



公開日: 2013/10/04
消費税を上げるのが決まって、なんとなく出鼻をくじかれた感じですが、元気で行きたい­と思います。

石炭は200年前から、石油は100年前から、いまでいう森林などの「再生可能エネル­ギー」ではまかないきれなくなったので地下資源を使い始めたことに端を発しています。

人類が石油、石炭、天然ガスなどの大昔の生物の死骸を使い始めてからまだ100年から­200年です。

これらの化石燃料には2種類あり、一つが数億年前に土の中に埋もれたもので、かなり古­いので地下3000メートルから7000メートル程度にあります。

もう一つが、そこから漏れてきたもので、今、私たちが使っているものです。つまり、私­たちが使っているものは「本体」ではなく「漏れたもの」です。

漏れたもの(今の石油など)は500年ぐらいの寿命、地下深いところにある本体は1万­年ぐらいです。そして、エネルギーの研究はまだそれほど長い歴史はありませんから、こ­れからジックリと研究開発しても充分に間に合います。

「エネルギー資源が無くなる」と心配したり、煽ったりするのを止めましょう。世界各国­でも「エネルギーの節約」などをしている国はありません。

また政府はすぐエネルギーというと「補助金=税金」を出すのですが、エネルギーの研究­はまだ500年の余裕があるので、企業が有望と思えば自分のリスクでやった方が意味の­あるエネルギーが選択されます。特許権は世界的にも20年ぐらいしか有効ではないので­、もし日本で有望な技術ができても、それが使われるまで特許権はきれてしまいます。そ­して、税金をもらってやる研究は成功しません。

また、個人の思想は自由ですが、エネルギーを節約しなければならない科学的な根拠はな­いので、特に若い人に未来を暗く言うのはあまり感心しません。人生の大半を終わった人­と、これからの人では未来の感じが全く違うことも年配者は考慮してあげなければならな­いと思います。

少し乱暴に言えば、「ジャンジャン使ってもなくならないので、お金に心配がなければジ­ャンジャン使って明るい生活」と言うことになります。消費税を上げてムダな原発や代換­えエネルギーに税金を投入するのではなく、国民の方にお金があって、明るい生活をする­方が企業も収益があがり、新しいエネルギー研究にも手が回るようになります。